部分入れ歯をインプラントにして、食事がおいしく食べられるようになったAさん

歯科受付
今回は右上の奥歯をインプラントにしたことで、食事がおいしく食べられるようになったAさんのお話をご紹介します。
40代の女性の方。30代で左下の第一大臼歯を虫歯で失い、喪失部位を取り外し式の部分入れ歯にして10年近く使用していたそうです。

浅草さん

歯科受付
第一大臼歯は「6歳臼歯」ともいわれ、6歳前後で最初に生えてくる大臼歯です。
6歳というと小学1年生になったくらいの年頃ですね!

浅草さん

歯科受付
そうなんです。甘いものをたくさん食べがちな時期で、それでいて歯磨きがうまくできない子も多いので虫歯になりやすい歯なんですね。
【奥歯は虫歯になりやすい】
前歯と奥歯は、形が全然違います。前歯にくらべて奥歯のほうがずっと虫歯になりやすいといわれています。これは歯の形状やお手入れの難しさからもいえることです。そしてその中でも「第一大臼歯」が虫歯に最もなりやすい歯となっています。
その結果、
45歳~54歳の4人に1人がこの「第一大臼歯」を失っている(国立保健医療科学院 より)
というデータもあります。
Aさんも小学生の頃からその第一大臼歯の虫歯になやまされていたそうです。白い詰め物から金属の詰め物へと変わり、その後神経を取って銀歯になり、その銀歯が痛くなって歯医者に行くと「もう抜くしかない」と。

浅草さん

歯科受付
結局Aさんは30代で第一大臼歯を失う事となり、部分入れ歯になったわけですね。

歯科受付
そうしてAさんは部分義歯で食事がおいしく食べられない日々を10年近くも過ごされてきたそうです。
でも部分義歯ってそんなにおっくうなんですか?

浅草さん

歯科受付
そうですね。義歯の使用感は人それぞれだとは思いますが、部分義歯の欠点は次のようなものがよくいわれます。
【部分入れ歯の欠点】
- 見た目が悪い(自分の歯に金具をひっかけるため)
- たべものがはさまる
- 粘着物を噛むとはずれる
- 汚れ、臭いが気になる
- お手入れが面倒

歯科受付
既に部分入れ歯を使用されている方は共感されているかもしれませんね。
では、そのデメリット、インプラントにすればすべて解決できるんですか?

浅草さん

歯科受付
そうですね。インプラント治療が可能な条件さえクリアできれば上記デメリットのほぼすべてが解消されます。

歯科受付
Aさんもインプラントにしたことで、「この10年間の苦労は何だったのかしら、もっと早くインプラントにしておけばよかった!」とおっしゃっていました。
【インプラント人工歯のメリット】
- 隣接する自分の歯に負担をかけることがない
- 自分の歯のように噛むことができる
- 取り外しすることなくお手入れができる

歯科受付
インプラントは、残された自分の歯を守り、長持ちさせるためにも役に立ちます。
「ところで、インプラント治療が可能な条件」って何ですか?

浅草さん

歯科受付
以下の条件に当てはまる方は、インプラント治療を受けられない可能性があります。
【インプラント治療が受けられない可能性がある方】
- 糖尿病の方(ヘモグロビンA1cの値が高値でコントロールされていない方)
- リウマチや膠原病等の自己免疫疾患の方
- 心疾患、腎疾患、肝疾患等の全身疾患をお持ちの方
- ステロイド薬の内服中の方
他にもインプラント治療のリスクファクターになるもの
- タバコを吸われる方
- 抗凝固剤の服用中の方
- アレルギーをお持ちの方
- 口腔ケアが不十分な方
- 歯ぎしり・くいしばりの強い方

浅草さん
インプラント治療を受けるためには、自分の体のケアも大切ってことですね!

歯科受付
Aさんも、インプラント治療を受けられてからは、それまで以上にお口のケアや健康に気を付けるようになったそうです。
【全身の健康はお口から】
失った自分の歯は、二度と取り戻すことはできません。近年はインプラント治療技術の進歩により、自分の歯に近い状態を取り戻すことが可能になりましたが、治療後の自身のケアが良くなければ、せっかくのインプラントも脱落してしまうことだってあり得ます。
また、インプラント治療時は健康に問題がなかったとしても、治療後に糖尿病や腎臓病などを発症してしまい、結果インプラントの寿命を縮めてしまう方もいます。

歯科受付
インプラント治療をきっかけに、自身の健康にも気を付けるようになる方も多くいらっしゃいますね。

浅草さん
まずは全身の健康について考えることが大切だということですね!