インプラント治療経験者の話【③前歯をインプラントに】

前歯をインプラント治療で回復した症例

歯科受付
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今回は、前歯をインプラント治療によって回復することができたHさんのお話をご紹介します。
48歳、女性。自転車で転倒するという事故により、上顎前歯2本を破折脱臼し、受診されたということですね。
浅草さん
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Hさんの受傷時の状態と応急処置

上顎中切歯2本が脱落。歯根の一部が残存していたが保存不可能にて2本とも抜歯となった。右側上顎側切歯も破折しており動揺も認めていたが、CRにて修復し隣接歯と固定した。鎮痛剤と抗生剤の投与にて経過観察を行うも上顎中切歯2本を喪失してしまう。

自転車事故は大けがにつながることも多いので気をつけなければいけませんね。Hさんも顔面の擦り傷と前歯を失う大けがでしたが、命にかかわるケガでなかったのは幸いだったと思います。
浅草さん
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歯科受付
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それでも前歯を2本も失ってしまったHさんは傷が回復するまでマスクをして不自由な生活を送られていたそうです。
前歯を失うことは、見た目や生活に重大な影響が生じてしまうということですね。
浅草さん
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受傷後の治療計画

Hさんが失った前歯の治療方法には以下の3通りが考えられました。

  1. 部分義歯
  2. ブリッジ
  3. インプラント

①部分義歯による治療

部分義歯とはいわゆる「入れ歯」というものです。

前歯の入れ歯(義歯)

前歯の入れ歯(義歯)

欠損部分にフィットした形状の樹脂製の義歯を製作し、それを両隣の自分の歯に金具でひっかけて装着する人工歯です。取り外し式なのでその分安定感が悪く、食べ物が詰まりやすいなどの欠点があります。また、写真のように金具が目立ちます。

②ブリッジによる治療

ブリッジ治療とは、欠損部分のすぐ隣の歯から反対側の歯までを連結す

前歯のブリッジ治療

前歯のブリッジ治療

る治療方法です。見た目はきれいに修復されますが、両隣の自分の歯を大きく削ることになります。右の参考写真は、かぶせる前の状態です。土台の歯が削られて小さくなっています。前歯2本の欠損治療の場合はその両隣接歯を土台として利用するため、結局は4本分の連結歯をセットすることとなります。

③インプラントによる治療

インプラントによる治療は、欠損部分のみで治療を完結すること

前歯のインプラント

前歯のインプラント

ができる唯一の治療方法です。

歯を失った部分にインプラント体を植立してそれを土台としてセラミックの人工歯をかぶせるという構造になっています。2本欠損であれば2本のインプラント治療で完結します。

最善の選択肢は症例によってかわってくる

歯科受付
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Hさんは自転車で転倒し、前歯2本を失ってしまいましたが、それに加えて両隣の歯も打撲によって揺れが生じていました。そのため、インプラント治療がベストな選択肢となりました。
なるほど、義歯やブリッジ治療だと、両隣接歯に負担をかけることになる。グラグラの歯にさらに負担をかけるわけにはいきませんから、おのずと選択肢はインプラントとなったわけですね。
浅草さん
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歯科受付
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インプラント治療を選択されたHさん、治療期間に5か月ほどかかりましたが、その間も仮歯だったので歯が全くない期間は3週間ほどで済んでいます。
仮歯でも見た目は改善できるのでありがたいですね。その後Hさんのインプラントの状況どうなんでしょう?
浅草さん
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歯科受付
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Hさんはインプラント治療を受けられて10年が経過していますが、今もしっかりインプラントで噛むことができているそうです。

上記内容は浅草KT歯科インプラント担当医の患者様の情報をもとに構成されています。インプラント治療のご相談はこちら